専業トレーダーである著者について
投資をしている人のなかには、普段会社員として働きながら、投資をしている兼業トレーダーもいれば、投資だけで生活をしている専業トレーダーもいます。
著者は後者の専業トレーダーです。
これまで著者のことは、あまり記事に掲載してこなかったので、簡単説明しましょう。
40代で長年勤めていた職場を辞め、セミリタイアとして時間を自由に使いながら、FXを専門としてトレードして夫婦で生活している。
まだ億トレーダーではないが、普通の会社員くらいの収入は得られています。
専業トレーダーになった理由は、前職を長年勤めてその職場でのやりたいことは、やりつくしたという達成感と、その後は同じような日が続くまんねり感から、退職して専業トレーダーとしての道を選びました。
今後は、投資をしながら他にやりたいことがあればチャレンジしていきたいと考えている。
年齢のこともあり、なかなか一歩を踏み出せない人も多くいるかと思いますが、その一歩を踏み出す勇気も必要だと考えます。
しかし、著者は専業トレーダーをあまりお薦めしません。その説明はこの記事のあとで説明しましょう。
専業トレーダーのメリット
時間が自由に使える
会社員と違い、出勤や退勤がなく、好きなときにトレードをしたり、行きたいところなども好きなときに行くことができる。
しかし、専業トレーダーでも自動売買等を行っている人は自由に時間を使えるはずだが、著者の場合裁量トレーダーであり、まだ前職を勤めていたときの生活リズムが残っているせいか、朝は会社員と同じように起き、夜も基本零時ころには眠るようにしている。
基本的に朝は、昨夜の値動きの状況を確認したり、米株価の動向や、金利の状況、各国通貨や政治情勢などをチェック。
値動きがあれば午前中からトレードをすることもあるが、大抵は欧州市場がはじまる前後くらいからのトレードが多い。
そういう状況から、平日は会社員と同じようにトレードがあるため、時間に縛られている感もあるが、状況次第で値動きのチェックだけで、トレードをしない日もあるため、その間の時間は自由に使える。
場所が自由に選べる
場所も自由に選ぶことができ、自宅だとマルチモニターを使いトレードしやすい環境なのですが、ずっと自宅に籠っていると気分も重くなるもの。
そういうときは、どこかカフェにでも行ってトレードをしたり、このようにブログを書いたりして気分転換しています。
もちろん、どこか旅行にでも行ってそこでトレードすることも可能だが、旅行は極力楽しむためだけに行きたいので、トレードがない土日か、または祝祭日を挟んだ連休あたりがちょうどいいでしょうね。
人間関係によるトラブルがない
働いていたら、大抵はある人間関係のトラブル。
まあどの仕事でも人間関係っていろいろと難しい面もあるので、そこは我慢して働きましょうというのが一般ですね。
著者は、前職場ではそんなに人間関係でトラブったことはありませんでしたが、多少は我慢することもそれなりにあったものです。
専業トレーダーは自分自身との闘いなので、人間関係のトラブルはありません。
しかし、兼業トレーダーと違ってトレードが収入源のため、トレードによるストレスがあります。
そのためにも、メンタルも大切ですね。
メンタルの大切さについては以前の記事で説明しています。
収入に上限がない
会社員では、固定給や歩合給などある程度給料が固定されており、いっきに大きく伸びることはないでしょう。
経営者で成功したのなら、話は別ですが。
投資の世界には、上限はありません。
うまくトレードに乗っていければ、収入も上限無しに伸びていくものです。
専業トレーダーのデメリット
孤独になりがち
会社員であれば、上司や部下、同僚などと一緒に仕事をすすめ環境が良ければ、楽しく勤務できるもの。
職場の環境が悪く、人間関係もうまくいっていない場合は別ですが。
専業トレーダーの場合、ひとりでチャートや情勢を分析してトレードしていくため、孤独になりがちです。
もちろんトレード仲間と情報交換をしたりすることはありますが、共同で仕事を進めるようなチームプレイはありません。
収入が安定しない
会社員の場合は、月々の給料が決まっているので、ある程度計画を立てて人生設計を立てたり生活できるものです。
専業トレーダーは、うまくトレードに乗ることができれば収入もグッと伸びて行きますが、投資の世界に確実なものはありませんので、長年投資をしている著者でも負けが込むときもあります。
年間収支ではそれなりに収入を得ている著者ですが、収入は安定していません。
負けが続いた場合、投資心理から取り戻そうと必死になる人も多いと思いますが、これまでの経験から、そういう場合は余計に損益を膨らませてしまうだけです。
トレードで負けが続くということは、そのトレードにうまく乗れていないということですからね。
著者の場合、いったんトレードから離れ、別のことをして気分転換をします。
そうして、落ち着いたあとにトレードに戻り、何が悪かったのかなどを考え、それを活かして次のトレードに入ります。
社会的信用がない
一般的に投資は職業とみなされていません。
法人化して会社としてトレードするなら、ある程度信用を得られることでしょうが、法人化していない個人の専業トレーダーに社会的な信用はありません。
職業を聞かれて専業トレーダーと言っても危ない人だと思われるだけでしょうね。
専業トレーダーになるにはまずは法人化できるくらいまで収入を得たいものです。
著者も、法人化はしていないないため、今後は法人化の検討もしています。
または、別の副業的なものを探して、それで開業届を出そうかとも考えています。
このブログなどのようにWEBサイト運営などでもいいでしょう。
なにか肩書は欲しいものです。
メンタル面でのハードルが上がる
兼業トレーダーの場合は、損益が出てもメインの会社の方での収入もあるので、また貯めてトレードを続けることができます。
その分トレードのメンタルもある程度落ち着いてできるものです。
しかし、これが専業トレーダーとなると損益は生活に掛かってくるため、その分トレードのハードルも上がり、プレッシャーも上がります。
著者も専業トレーダーになったばかりの時期には、プレッシャーにやられたものです。
その対策として、ある程度生活する資金と、トレード資金は分けて、トレード資金も1回のトレードに使う資金も決めています。
投資資金の管理も大切ですよね。
まとめ
これまで書いてきたように、専業トレーダーにはメリットとデメリットがありますので、それらをよく考えて自分なりの投資スタイルを決めることです。
投資は長く続けていけば、それなりに結果は出てくるものだと著者は考えていますが、それは続けていくことで、自分なりの投資スタイルが身についてくるからだと思います。
著者の場合、専業トレーダーになっていちばん影響を受けたのはメンタル面での影響でした。
これは、兼業のときとは比べ物にならないくらいのプレッシャーが掛かります。
これにより、自分の投資スタイルを維持できなくなったりするなど、これまでのトレードとは違うトレードになってしまいがちです。
専業トレーダーになるには、このプレッシャーにも打ち勝つだけのメンタルも必要となってきます。
これらのことから、著者はあまり専業トレーダーはすすめられないのです。
もちろんメリットもあるので、専業トレーダーを考えている人には参考にしてもらいたいと思います。